RS232C Serial/Midi over Ethernet

背景

ラックマウントサーバ導入準備で、100M/LAN越しのみ操作なマシン群をリビングの方に移動した。その際、昔使ってた音源SC-55Mk2をおくスペースが確保できたので、なんとかお遊びDTM環境を構築できないか試してみた。
まず、x60sにはCOMポートがないので、直接つなぐ事はできない。音源のそばのサーバ機には幸いCOMポートがついていたので、これを利用することを考えた。

RS232C serial over Ethernet

com0com projectのツール類を使って構築できた。
http://com0com.sourceforge.net/

com0com

同一ホスト上でそれぞれつながっている仮想COMポートを2つつくれるドライバ。

com2tcp

COMポートをTelnet server/clientにできるユーティリティ。

HW VSP

http://www.hw-group.com/products/hw_vsp/index_en.html

Telnet clientな仮想COMポートを作成できる。
com2tcpと併用可。

結果
[SC55mk2:RS232C]-[COM1:com2tcp]-(wireless LAN)-[HW VSP:Roland Serial Midi Driver]-[Music Studio]

でつなげてみた結果、遅延&欠落が多すぎて使いものにならず。別の方法を検討する。

Midi over Ethernet

そこで、サーバ機側にMidiドライバをインストールしてしまい、MIDI信号をEthernet上で飛ばすことを考えた。

ipMidi

http://www.nerds.de/en/ipmidi.html

時間制限あり、nonfree.

EthernetMidi

http://www.linuxsampler.org/ethernetmidi/

GPL、QtベースGUI
Maple tools / MIDIYoke等の仮想MIDIポートと組み合わせて使用する。
Maple toolsはBSOD多発で使用不可能だったので、MIDIYokeを使った。

結果
[SC55mk2:RS232C]-[COM1:Roland Serial Midi Driver:MidiOut]-(ethernet midi)-[Midi IN:MIDIYoke:Midi OUT]-[Music Studio]

遅延意識することはなし。midファイル再生中に応答がおかしくなることもない。
MIDIキーボードからのリアルタイム入力も問題なく行えた。