USBドライブを用いたインストール

今はもっと簡単になってる: d:id:nyaxt:20120104

UNetBootInを正しく動作させることが出来なかったため、debianで提供されているboot.img.gzを利用したインストール方法を解説する。

UNetBootInは様々なOSのCDインストール用isoファイルを用いて、BootableなUSBドライブを生成してくれるソフトウェアであるが、USBドライブとの相性問題が発生することが多く、今回試した2本のドライブではBoot Errorメッセージが表示され、インストーラーを起動させることができなかった。

そこで、今回はdebianのインストール用hd-imageを用いたセットアップ方法を紹介する。

基本的には、以下のウェブサイトで紹介されている手順を踏襲させてもらった。
http://blogs.koolwal.net/2009/02/25/installing-linux-on-usb-part-7-install-debian-linux-from-usb-drive

必要なファイルの準備

まず、ディスクイメージboot.img.gzを調達する。

これは、debian配布サイトのinstaller-*arch*/current/images/hd-media以下で提供されている。
今回はamd64環境のdebian testingを対象とするため、以下のイメージを用いた。

http://http.us.debian.org/debian/dists/testing/main/installer-amd64/current/images/hd-media/

また、通常のCDインストール用のisoファイルも用意する。
個人的には、以下のbusiness-card CDR用isoファイルを好んで使っている。

http://cdimage.debian.org/cdimage/squeeze_di_alpha1/amd64/iso-cd/debian-testing-amd64-businesscard.iso

USBドライブのセットアップ

次に、実際にUSBドライブへインストール用イメージを設定していく。

LinuxマシンにUSBドライブを接続し、dmesg等で割り当てられたデバイスファイルを確認する。
今回は/dev/sdbに割り当てられていた。
ここで、automount系のデーモンにより/dev/sdbが自動的にマウントされていた場合、umountしておく。

割り当てられたデバイスファイルに、前ステップでダウンロードしたboot.img.gzファイルを展開する。

# gcat boot.img.gz > /dev/sdb

cpでできたけど、これ本当はddとかつかったほうがいいんじゃ…

以上で展開したboot.imgはパーティションテーブルも含むので、sync後USBドライブを抜き差しし、
システムに更新後のパーティションテーブルを認識させる。

最後に、USBドライブを適当な場所にマウントし、インストール用isoファイルをコピーする。
ここで、ファイル名等はとくに気にする必要はない模様。インストーラは自動的にドライブのルートにあるisoファイルを走査するみたい。

# cp hoge.iso /mnt/sdb

あとはumountしてターゲットにUSBドライブを差し込み、起動させればOKなはず。