ベクトル関数に対しての重点的サンプリング

重点的サンプリングでは効率的に積分値を求めるために元の関数の形に近い関数分布からサンプリングを行う。
この際、BRDFや環境マップ等、出力が一次元でない関数に対してサンプリングが必要な場合が多々ある。
一般的にはRGBの平均値を取って、その平均値に近い関数分布から重点的サンプリングを行っているが、これはRGBの各成分に対しての人間の視覚的反応を使ったほうが結果が向上するのではと考えた。例え関数分布にバイアスがかかっても、それを使った結果はunbiasedに保つ事ができる。そこで、グレースケール変換の式を使って得た関数を元にサンプリングしてみた。
残念ながらレンダリング結果には特に違いは見られなかったが、Path Tracing等でもこの考え方は応用できないだろうかと考えている。例えば赤い拡散面を通ったパスの先では強い青よりも弱い赤の方が最終的な寄与値は大きいわけで、それを考慮したサンプリングをすることでより良い結果を得ることが出来ると思う。

追記:
ぐあああ。今読んでる謎サンプラーにそのまんま実装されてるし。なんだこりゃ。