独りOpenLDAP覚え書き

3度めの正直でやっと設定に成功したのでいろいろメモ。


まずはDebian Linux上にslapdとか設定する。ここはスムーズにいった。

細かい設定はここを参照:http://techpubs.spinlocksolutions.com/dklar/ldap.html

セットアップできたらローカルの/etc/passwd, /etc/groupにかいてあるアカウントのshortnameを適当に変更したり、行を削除しちゃったりする。ちゃんと認証できることを確認。

で、問題はMac OS Xの設定。

問題1:SSLオンでつながらない

Mac OSX側でディレクトリユーティリティを使ってサーバを追加しようとすると、SSLオンでつながらない。サーバ側のログを見ると、どうやらTLS_STARTとldapsポートを2つ見に行っている模様。

TLS_STARTのSASLサポートを設定するのは面倒なので、今回はldapsポートにもlistenすることで解決した。debianの場合は/etc/default/slapdをいじる。

それでも認証には失敗する。これは、SSLオレオレ証明書によるものだからの模様。メッセージは「SSL接続をサポートしていません」なので注意。CA登録はうまくいかなかったのでとりあえず/etc/openldap/ldap.conf側で無視するように設定後、再起動。

(追記) 問題1’:サーバをそのまま追加できない

OpenDirectoryでもActiveDirectoryでもないため。「詳細設定を表示」して、LDAP v3サーバのスキーマとしてRFC~~を選択。

問題2:ローカルのホームフォルダが参照できず、「ホームフォルダがみつかりません」エラー

これはlinuxではホームディレクトリが/home以下なのに対し、osxでは/Users以下にあるのが原因。あと、NFSマウントされたディレクトリをautofsで/home以下に配置しようとするのでこの挙動を切ってやる(/etc/auto_master)。

あとはln -s /Users/kouhei /home/kouheiでシンボリックリンクを貼ってやればOK。

問題3:MacBook(モバイル機)でサーバ無しだと認証できない。

未解決。

mobile accountという機能らしいが、OS X Serverが必要ぽいのであきらめて、今回据え置きMacのみ設定。

しかし、いくら台数が多いといってもユーザ数が1人じゃ本当にSPOFになっただけな気がする。とりあえずLDAP系のバッドノウハウを習得できたので満足。